カジノとパチンコ
前回は、カジノだけを取ってみればいかに日本が後進国か、をまとめてみました。
今回は日本特有のギャンブル、パチンコとのお話です。
■カジノとパチンコ市場の比較
パチンコは日本特有のギャンブルです。
日本国内のパチンコ市場は、約12,000店舗で約19兆円もの巨大市場となっています。
これは世界最大のマカオカジノの約4倍もの数字となります。
いかに、日本人がムダにパチンコ市場にお金を費やしているか、ということがわかります。
ピーク時には1.5倍以上の約30兆円もの規模でした。
過去の統計をみると、日本人は20年で540兆円もパチンコに費やしてきたことになります。
ちなみに平成26年度の一般会計における歳入で、消費税の収入が15兆円です。
国民が納めている消費税の総額よりもパチンコに使われている金額のほうが多いわけです。
■パチンコが日本を席巻した理由
ここまでパチンコ市場が日本で巨大なマーケットを成しえた理由、それは警察との癒着、です。
パチンコ関連団体への天下りが大きな理由です。
本来、パチンコはギャンブルではありません。
交換した景品を買い取ってもらう、というグレーゾーンで営業しています。
警察庁長官でさえ、「そんなことしてるんですか?知りませんでした」と、国会答弁で回答する始末。
日本の「闇」ですね。
■カジノとパチンコを一緒に考えない
カジノ反対派の言い分の一つに「ギャンブル依存症が増加する」とあります。
2007年の調査では、成人人口の5.6%、559万人がギャンブル依存症との結果となりました。
これはアメリカの0.6%、マカオの1.78%などと比較して極めて高い数値でした。
逆に言えば、パチンコが無くカジノがメインのアメリカやマカオでも、かなり低い数値となっています。
いかにパチンコが日本人をダメにするか、がわかる数字ですね。
■カジノ反対ではなくパチンコ反対を
上記の数値でもわかるように、ギャンブル依存症はカジノでは深刻な増加となりません。
増加させない対策を講じれば良いわけです。
例えば、ある程度のドレスコードを必要とすることで、近所のパチンコに行く感覚とは違った意識を持たせること。
最低ベット金額を安過ぎる設定にしないこと。
これだけで「軽い気持ちでギャンブル」の人々を巻き込まずに済むのではないでしょうか。
これらのことを踏まえて、日本のカジノは健全でエンターテイメントと融合したカジノになるといいのですが。